フィルム
ふたつ目の時計
R Parfums のボトルが生まれるまでと、香りを試しに人々が訪れる部屋をめぐる、三本のフィルム。シリーズ #1 はパティナのボトルの真鍮を、シリーズ #2 は最初のショールームを追う。シリーズ #3 の『陶器と火』は、陶器のキャップを濡れた土から窯までたどる。続いて、2022年に撮影した五本の短い映像。当時メゾンにあった香りを、一本にひとつずつ。
概要
- シリーズ #1
- 『パティナのボトル』・YouTube で公開
- シリーズ #2
- 『ショールーム』
- シリーズ #3
- 『陶器と火』・1:29・無音
- 短い映像
- 五本の短い映像(2022年撮影)
シリーズ
シリーズごとに、ひとつの素材を追う。まず真鍮、次に家、最後に土。

シリーズ #1・真鍮
『パティナのボトル』
追うのは真鍮。最初の日から R Parfums のしるしを担ってきた素材だ。パティナのボトルには、一本につき三枚が留められている。一枚は真鍮の色のまま、一枚はすっかりパティナに覆われ、一枚は変化の途中にある。
シリーズ #2・家
『ショールーム』
2022年4月、そこはまだ Thảo Điền の静かな一角に建つ一軒の家だった。7月には、ショールームとして扉をひらいた。34 Nguyễn Duy Hiệu(Phường An Khánh)は、R Parfums がはじまった場所。いまはホーチミン市内に三つの店舗がある。
映像に映るのは、2022年4月20日、もとのままの家。翌日に最初の壁が取り払われ、6月には工事が進む。内側に看板が掲げられ、曲線の階段がつくられ、真鍮の照明が取りつけられていく。やがてアーチの正面が仕上がり、庭と R の文字があらわれる。天井の下にはリネン、ガラスのドーム、パティナのボトル。最後に、葉のあいだに R Parfums の看板が映る。
シリーズ #3・土・新作
『陶器と火』
陶器のボトルのキャップは、濡れた土からはじまり、焼き上がった球で終わる。釉は Chu Đậu(チューダウ)焼を思わせる。かけるときは桃色で、その先は窯が決める。色は焼くたびに変わり、光によってもまた変わる。
仕上がったボトルでは、キャップにタッセルと、R の刻印入りの陶器のチャームが添えられる。釉の表情は窯が、タッセルは人の手が決め、陶器のボトルはどれも、仕上がったままの姿で届く。
映像に映るもの
- 01
陶芸工房
- 02
土をこねる
- 03
白い型
- 04
型に流しこむ泥漿
- 05
球をひとつずつ削り、口をあける
- 06
スポンジでなめらかに
- 07
並べて乾かす
- 08
焼く前の桃色の釉を、刷毛で塗る
- 09
窯
- 10
焼き上がった球
- 11
タッセルとチャームを添えて箱へ
- 12
仕上がったキャップ
- 13
R Parfums のマーク
縦長版には七つの場面を収めている。流しこみ、型から外す瞬間、削り、乾燥、桃色の釉、窯、マーク。
映像で残す理由
香水は、数時間かけて肌の上でひらいていく。パティナのボトルの真鍮は、もっとゆっくりとした時間を刻む。ひとつ目の時計は香りで感じられる。ふたつ目は、目で見守るしかない。
土は違う。窯のなかで一度だけ変わり、その火を表面にとどめる。だからカメラは、金属と土のそばを離れない。人々が香りを試しに訪れる部屋のそばも。
短い映像・2022年撮影
五つの香り、一本ずつ
当時メゾンにあった香りを、一本にひとつずつ。どれもパティナのボトルで撮影しました。Shadow Éclat はのちに生まれた香りで、映像はまだありません。映像は消音でループ再生します。音はどのプレーヤーでもオンにしていただけます。
IEau de Hajime
はじめて心が動いた日のように
Chypre Floral · 洋梨(Pear)、ローズ(Rose)、水仙(Narcissus)
淡い色の石の上のボトル。熟した洋梨。クリーム色の壁を背に、ボトルを持つ手。最後に、半分に切った洋梨と白い花のなかに置かれたボトル。
IIPluviophile
雨を愛するひとへの小品
Green · 雨(Rain)、バイオレット(Violet)、ブルーベル(Bluebell)
水が落ちて跳ねる、濡れた黒い面の上のボトル。真鍮のプレートと緑のパティナのクローズアップ。最後に、暗がりのなかでボトルを持つふたつの手。
IIINostalgic March
追憶の三月
Floral Fruity · ザボンの花(Pomelo Blossom)、マグノリア(Magnolia)、お茶(Tea)
稲穂のそばの鏡の上のボトル。割ったサトウキビと白いポメロの花のあいだ。白い米のなかに横たわるボトル。キャップに触れる指先。
IV221B
恐れを知らない夢想家
Woody Leather · ローズ(Rose)、オスマンサス(Osmanthus)、バーチタール(Birch Tar)
暗がりの桃色の薔薇の花びらと、漂う煙。花びらの上に横たわるボトル。最後に、立ちのぼる煙のなか、薔薇のそばに置かれたボトル。照明は意図して暗くしている。
- V
Shadow Éclat
まばゆい闇
Modern Leather · アイリス(Iris)、オスマンサス・アブソリュート(Osmanthus Absolute)、スエードレザー(Suede Leather)
映像はまだありません
2024年12月、展覧会『Letters from 221B Baker Street』で初公開。
VIBéton Chaud
自由だった夏の記憶
Spicy Amber · ジューシーピーチ(Juicy Peach)、クミン(Cumin)、シナモン(Cinnamon)
茶色の種子を敷きつめた上に横たわるボトル。流木と石の上に立つボトル。ガラスとプレートの緑のパティナに寄るカメラ。最後に、流木の上のボトルの全景。
よくあるご質問
シリーズ #1『パティナのボトル』は、どこで見られますか?
YouTube でご覧いただけます。このページのリンクから、新しいタブで開きます。映像が追うのは、最初の日から R Parfums のしるしを担ってきた素材、真鍮。そして、パティナのボトルに留められた手仕上げの三枚です。
『陶器と火』には、何が映っていますか?
『陶器と火』(1:29・無音)は、陶器のキャップが濡れた土から仕上がったボトルになるまでをたどります。型で成形し、口を削ってスポンジで整え、乾かし、桃色の釉をかけて 1000°C で焼成。最後にタッセルと、R の刻印入りの陶器のチャームを添えます。スマートフォン向けに、より短い縦長版(0:27)もご用意しています。
お手元のパティナのボトルも、映像と同じ姿ですか?
まったく同じではありません。プレートはどれも同じ方法で、三枚の真鍮を手で腐食させ、やすりをかけ、磨いてつくります。それでも模様は、二度と同じようには現れません。プレートは一枚ごとに、ただ一人の持ち主のための一点ものです。
陶器のキャップは、毎回同じ色に仕上がりますか?
いいえ。釉の色は光によって、また窯ごとに変わります。キャップは受注製作ではなく、どのボトルも、窯と人の手が仕上げたままの姿でお届けします。
映像に登場するボトルは、どこで見られますか?
ホーチミン市内の三つの店舗で、毎日ご覧いただけます。どの店舗にも、肌で試せる六つの香りがすべてそろっています。R Space(34 Nguyễn Duy Hiệu)、42 Nguyễn Huệ(The Café Apartment、NOTE – The Scent Lab 店内・2階)、26 Lý Tự Trọng(Saigon Scent Lab 店内・3階)です。陶器のボトルは11月下旬に店舗に届きます。
真鍮、土、肌。時が指紋を残していく、三つの場所。

上映のあとに
アーカイブ
2024年から2026年までの展覧会:『Pluviophile』、『Letters from 221B Baker Street』、ハノイでの『Light and Shadow』、『Pluviophile – Chapter 2』。
アーカイブを開く →店頭で香りを試す・毎日営業
- 34 Nguyễn Duy Hiệu, Phường An Khánh・8:00〜18:00
- 42 Nguyễn Huệ, Phường Sài Gòn(2階)・9:00〜22:00
- 26 Lý Tự Trọng, Phường Sài Gòn(3階)・9:00〜22:00
ホーチミン市・どの店舗でも、六つの香りすべてを肌でお試しいただけます。
三つの店舗 →