香り · 2023
221B — ベイカー街221Bの部屋の物語
- 掲載日
- 言語
- 日本語
- 読了時間
- 3分
2023年9月18日に掲載されたベトナム語の原文からの翻訳です。

221B は、どのように生まれたのか
221B は、Rei Nguyen がとりわけ愛する架空の人物、シャーロック・ホームズに捧げた香りだ。ベイカー街221B は、ホームズが暮らした場所。221B が映すのは、パイプや革の手袋とはまた違う、ホームズのもうひとつの横顔である。鋭く、揺るがず、それでいて情熱にあふれ、真実のために全力で闘う。恐れを知らない夢想家たちの香り。
221B は、どんな香りなのか
221B
Eau de Parfum・50 ml
トップノート:グリーンマンダリン、レモン、ブラックカラント
ミドルノート:オスマンサス・アブソリュート、ゼラニウム、ローズ
ベースノート:バーチタール、アンブレットシード、レザー、ペルーバルサム、タバコ
221B のキーノート:ダマセノン
ダマセノンは、ローズの香りをかたちづくる大切な成分だ。221B では、その輝きがはじまりから終わりまでを貫いている。香水の原料のなかでも指折りの高価な素材で、ローズを思わせる効果に、あとに残るかすかなタバコの気配が繊細に重なりあう。調合に加わるとレザーの側面と釣り合いをとり、アコード全体をまろやかで、より落ち着いたものにする。
シャーロックは、もともと思索を好む。とはいえ、ふと浮かんだ気まぐれな考えにとらわれて、とりとめなくさまようような人間では決してない。その思考は、はじめこそロンドンの街に立ちこめる霧のように現れる。けれど推論をつなぎ、方法論に沿って筋道を立てるうちに、しだいに晴れていく。
221B の調香に使われたバーチタールは、煙たさも暗さも帯びていない。もたらすのは、肌の上で主役となるレザーとバルサムの土台に、うっすらとかかる霧のような効果だ。
221B — ベイカー街221Bの部屋の物語
イギリス、ロンドンのベイカー街221番地は、もともと現実には存在しなかった。けれど、シャーロック・ホームズが愛されてきたからこそ、イギリスにはこの人物だけの博物館がある。番地は、多くの読者になじみ深い 221B。次の旅でロンドンを訪れる機会があれば、Rei Nguyen はきっとここに立ち寄るだろう。
名探偵シャーロック・ホームズ。いつも正義の側に立ち、芯が強く、それでいてロマンティックな一面も併せもつ人物。ホームズはずっと Rei Nguyen の憧れであり、ついには 221B の着想の源となった。
「221B は、シャーロックがまとうだろうと私が考える香りではありません。私がシャーロックという人をどう理解しているかを、香りの言葉で表したものです。冷静な頭脳。熱い心。原則と例外。秩序と混沌。頑なでいて、しなやか。素っ気ないのに、情熱的。
何よりも、シャーロックは人を愛する人です。寄る辺のない人々のために正義を求め、その人たちが公正を取り戻せるよう、生涯をささげたように。」(Rei Nguyen)
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