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展覧会 · 2025

香りの展覧会『Light and Shadow』の旅――サイゴンからハノイへ

掲載日
言語
日本語
読了時間
2分
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2025年2月18日に掲載されたベトナム語の原文からの翻訳です。

嗅覚の展覧会『Light and Shadow』で、ピンクの光の下、隙間なく吊るされた手紙を読む来場者たち。ひとりは黄色い手紙を手にしている。

嗅覚アートの展覧会『Light and Shadow』は、創作の場であると同時に、チームが心血を注いだ長い旅でもある。サイゴンで生まれた嗅覚の展覧会を、ハノイの香りとアートを愛する人々のもとへ届けるため、Rei Nguyen と制作チームは準備から輸送、設営に至るまで、数々の試練をくぐり抜けた。サイゴンでの展覧会『Letters from 221B Baker Street: Scents of Shadow』を振り返る

The making of “Light and Shadow”――『Light and Shadow』ができるまで

嗅覚の展覧会はどれも、ひとつの夢を形にしたものだ。その夢の裏には、根気強く積み重ねた作業の時間がある。『Light and Shadow』はひらめきだけから生まれたのではない。香りが光と影、そしてインスタレーションと溶け合い、五感で味わう体験をひらく。鑑賞する人の心には、それぞれの物語が立ち上がる。

設営は決して小さな挑戦ではなかった。目指したのは、光と影と香りが溶け合い、全身で没入できる空間。準備に約3か月、施工に集中した3日間。展示空間の計画から、会場に並ぶ香りの作品一つひとつの保管、細部への目配りに至るまで、展覧会を支えるチームはあらゆる工程を細やかに進め、来場者に最高の体験を届けようとした。

白い壁の部屋で、展示空間の鉄骨フレームを組むチーム。『Light and Shadow』施工初日。
白い壁の部屋で、展示空間の鉄骨フレームを組むチーム。『Light and Shadow』施工初日。

独創的な嗅覚アートの体験空間

展覧会がハノイに着くと、チームは休む間もなく働き、当初の構想どおりの香りの空間を再現した。照明の設置から香りの作品一つひとつの配置まで、すべてが慎重に、細やかに進められた。『Light and Shadow』のために手間をかけて集め、整理し、保管した手紙は、2000通を超える。会場の手紙は一通一通が、アートの空間に再現されたひとつのしるしである。

紫がかったピンクの光のなか、吊るされた紙の手紙の幕の間で、ヘッドホンをつけた来場者がガラスのオブジェを鼻に近づけ、香りを確かめる。
紫がかったピンクの光のなか、吊るされた紙の手紙の幕の間で、ヘッドホンをつけた来場者がガラスのオブジェを鼻に近づけ、香りを確かめる。

嗅覚の展覧会『Light and Shadow』の見どころのひとつは、インスタレーションと香りの組み合わせだ。展示空間は八つのエリアに分かれ、エリアごとに際立つ香りのノートで、ひとつの物語――内面世界の一断面――を描き出す。

銀色の光沢を帯びた濃紺のメッシュ布を縫い合わせる手元のクローズアップ。展覧会のために手作業で仕上げるインスタレーションの細部。
銀色の光沢を帯びた濃紺のメッシュ布を縫い合わせる手元のクローズアップ。展覧会のために手作業で仕上げるインスタレーションの細部。

香りの展覧会『Light & Shadow』をハノイへ届けた旅は、挑戦であると同時に、情熱と創造、そして香りのアートを人々のもとへ広げようとする決意の物語でもあった。『Light & Shadow』は、香りのアートをベトナムの人々にとってより身近なものにする架け橋だ。多くの来場者にとって、嗅覚を主な手がかりとして味わう展覧会は、これが初めての体験だったかもしれない。

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