お知らせ · 2026
Shadow Éclat、Golden Osmanthus Awards 2026 の最終候補に
- 執筆
- R Parfums
- 掲載日
- 言語
- 日本語
- 読了時間
- 5分
2026年11月2日に掲載されたベトナム語の原文からの翻訳です。

R Parfums の Shadow Éclat が、Golden Osmanthus Awards(GOA)2026 の最終候補(Top Finalist)に正式に選ばれました。GOA は、世界各地のすぐれた香りの作品をたたえる、アジアを代表するフレグランスアワードのひとつです。
Golden Osmanthus Awards 2026 での評価
Best Overseas Fragrance 部門で、Shadow Éclat は光栄にも、ベトナムからただひとつ最終候補に名を連ねました。並ぶのは、名高い海外の五つのメゾン。フランスの Hellenist、Ella K、Mancera、韓国の BORNTOSTANDOUT、サウジアラビアの Arabian Oud です。
ここに至るまでには、数か月にわたる厳しい選考がありました。
- 世界各地の200を超えるフレグランスメゾンから寄せられた、700点以上の作品。
- 互いに独立した三段階の審査。まずブランドの評価、つづいて国際審査員団による専門審査、そして香りを愛する人びとによる約2,000票のブラインドテスト。
最終候補に残ったことは、Shadow Éclat にとって大きな節目です。ベトナムの香りが、実績ある海外の名と肩を並べることになりました。

Golden Osmanthus Awards について
Golden Osmanthus Awards は、2023年に China Daily Chemicals Association(CHCIA)と Rayli Magazine が中国で創設した賞で、現在はアジアで最も権威ある独立系のフレグランスアワードのひとつに数えられています。
授賞の場にとどまらず、GOA は各国の業界関係者から、技の確かさと構想の深さをはかる厳しい物差しとみなされています。毎年開催され、国内外のすぐれた作品をたたえながら、香りの文化を広げ、フレグランス業界の持続的な発展を育むことに力を注いでいます。

部門は大きくふたつ、ファインフレグランスとホームフレグランスです。出品作はすべて、専門の審査員団が、香りとしての完成度と視覚的な美しさというふたつの基準から、多角的に審査します。
GOA 2026 に Shadow Éclat を送り出したのは、R Parfums の創作の考え方と処方の技術を、国際的な審査の場に託すためでした。地理や文化の境を越えて、香りが香りだけで評価される場。作品がみずからの香りで語る機会でもあります。
Shadow Éclat の背景:「まばゆい闇」
この香りの着想の源は、ジェームズ・モリアーティ。アーサー・コナン・ドイルの『シャーロック・ホームズ』の物語で、よく知られた敵役です。けれども調香師 Rei Nguyen は、モリアーティをありきたりな悪役として見るのではなく、そこに不完全さを抱えた才気と知性、深い誇りをもつ人物を見いだしました。ロンドンの影のなかにとどまり、身のまわりの世界の秩序を静かに見つめることを選んだ男。
Shadow Éclat は構想のはじめから、221B と呼応するようにつくられました。221B は、シャーロック・ホームズその人の、光に満ちた理想を映す香り。清潔なレザー、ローズ、タバコで、理性的でありながら情熱的な知性を描く 221B に対して、Shadow Éclat は影の側にある、切り離せないもう一方の半身です。

二元をめぐって
コナン・ドイルの探偵小説の世界で、シャーロック・ホームズとジェームズ・モリアーティは、善と悪の対立だけでは語れません。ふたりは互角の頭脳をもち、つねに互いを映し合い、互いを前へと押し進めます。その知恵比べは、ひとつの全体をなすふたつの半身の対話。秩序と混沌、光と影。
調香師の仕事の核にあるのは、この二元。ふたつの香りは、相反するもののあいだの緊張を解こうとはせず、そのまま息づかせています。221B の光と Shadow Éclat の闇は、互いとの関わりのなかで意味を見いだします。昼が夜へと移ろいつづけ、切れ目のないひとつの円を結ぶように。

月が太陽と出会うところ。陰と陽が、互いを見つめ合うところ。夜は、昼と同じほど澄んでいます。あらゆる要素が本来の役割を担うことを許され、あるべき場所にきちんと置かれる場所。ロンドンの埃っぽい夜霧のなかに、モリアーティがみずから立つことを選ぶように。私はこれを、闇のまばゆさと呼んでいます。
Shadow Éclat – Modern Leather
Eau de Parfum
- トップノート:グリーンマンダリン(Green Mandarin)、オゾン(Ozone)、マグノリア(Magnolia)
- ミドルノート:ゼラニウム(Geranium)、ローズ(Rose)、アイリス(Iris)、オスマンサス・アブソリュート(Osmanthus Absolute)
- ベースノート:イモーテル・アブソリュート(Immortelle Absolute)、ブラックペッパー(Black Pepper)、スエードレザー(Suede Leather)

Shadow Éclat の香り立ちは、思いがけずやわらかです。感覚を圧倒するのではなく、少しずつこちらを引き寄せていきます。変装の名手として、ロンドンの街を人知れず行き来するモリアーティのように。香りがひらくにつれ、レザーのスモーキーで青みを帯びた面が見えてきます。ゼラニウムのやわらかなハーブの静けさに重なるスエードレザー、そこにオスマンサスとイモーテルの、煙と蜜を思わせる表情。スエードは控えめに描かれ、影のなかを動く、品のある暗い色調のようです。
221B と Shadow Éclat、それぞれの香りの世界へ。
GOA 2026 の最終候補として、世界の名だたるメゾンと並んだことは、R Parfums にとって忘れがたい節目ですが、ここまで私たちだけで来たわけではありません。香りを愛する気持ちを分かち合う方々から寄せられたつながりと共感が、ベトナムの外で居場所を見つけていく Shadow Éclat を、いつも励ましてくれました。
2026年11月27日、上海で開かれる Golden Osmanthus Awards の公式授賞式を、皆さまも R Parfums とともにお待ちください。

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