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メゾン · 2025

R Parfums、34 Nguyễn Duy Hiệu での三年

掲載日
言語
日本語
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4分
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2025年7月2日に掲載されたベトナム語の原文からの翻訳です。

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  • 本文の電話番号 085 507 3938 は、現在のお問い合わせ窓口 +84 89 649 0038 とは異なります。
  • お問い合わせ欄の「ARTISTIC NICHE PERFUMERY」は旧来の呼び名です。現在は、サイゴン発の独立した芸術的な香りのメゾンとして自らを紹介しています。
小さな写真:ガラスのアーチ窓、瓶の並ぶ棚、あたたかな光のガラスケースがある R Parfums ショールームの展示スペース

R Parfums ― Thảo Điền のただなかにある、選び抜かれた場所

この7月、34 Nguyễn Duy Hiệu の R Parfums ショールームは開設から三年を迎えた。Thảo Điền の静かな街並み――耳を澄ませるのにちょうどよいほど、暮らしがゆるやかに流れる場所――で、その小さな部屋は今も毎日扉を開け、個人的で芸術的な香りの体験を求める人を迎えている。はじめから、この空間は従来型のブティックとして位置づけられてはいなかった。ここは、もとより目に見えない香りを、しかるべき文脈に置くための場所だ。静かで、選び抜かれた文脈に。

壁に彫り込まれた R PARFUMS の文字。木のテーブルの上に、ガラスのクロッシュに収めた五本の香水瓶と、枝葉を生けた陶器の花器小さな写真:R Parfums ショールームの瓶を並べたガラスケース、緑の鉢植え、木の手すりの階段
壁に彫り込まれた R PARFUMS の文字。木のテーブルの上に、ガラスのクロッシュに収めた五本の香水瓶と、枝葉を生けた陶器の花器 · 小さな写真:R Parfums ショールームの瓶を並べたガラスケース、緑の鉢植え、木の手すりの階段

R Parfums ― 軸を変えず、体験の一つひとつを磨きつづける

Nguyễn Duy Hiệu のショールームは、開いた当初から一般的な小売店としては設計されていなかった。香りのためだけの空間であり、中心に置かれるのは一人ひとりの感覚だ。体験はすべて、細やかに、そして私的に導かれる。この三年、その方針は少しも揺らいでいない。流行を追わず、誇示せず、体験を商業化しない。けれどもその安定の内側で、R Parfums は細部の調整をやめなかった。香りの試し方、一人ひとりの体験、ひとつの香りが生まれた背景の語り方に至るまで。過ぎていく一年一年が、ひとつの仕上げだった。印象づけるための変化ではなく、体験が感覚のより深いところに届くための変化である。個性とは、すべてをそのままにしておくことではない。核となるものを正しく守りながら、香りを愛する人との細やかな接点を一つひとつ新しくしていくことにある。

34 Nguyễn Duy Hiệu ショールームの中庭。白い壁に銅の R のロゴ、緑の植物、ブーゲンビリア、柄タイルの床
34 Nguyễn Duy Hiệu ショールームの中庭。白い壁に銅の R のロゴ、緑の植物、ブーゲンビリア、柄タイルの床

R Parfums、三年の歩みに残る嗅覚の足跡

Nguyễn Duy Hiệu の空間は、商品を並べるだけの場所ではない。嗅覚をめぐる数々の創作の出発点でもあり、香りをめぐる発想はここで、思いがけない、選び抜かれたやり方で掘り下げられてきた。

Pluviophile ― 雨を愛するひと

調香師 Rei Nguyen が 34 Nguyễn Duy Hiệu のショールームで手がけた香りの展覧会。会期は2024年7月19日〜7月31日。雨を愛する人の内なる感情をテーマに、湿った土の匂い、雨、そしてサイゴンへの郷愁を描き出した。

Letter to 221B Baker Street: Scent of Shadow

会期は2024年12月6日〜15日。物語と嗅覚の芸術を組み合わせた展覧会で、シャーロック・ホームズを思わせる、香りによる推理の旅へと来場者を導いた。

A Batch of Tasting Notes

美意識の文脈のなかに仕立てた、香りを試す体験。嗅覚を、暮らしの美学がもつ価値へと結びつける試みで、これも 34 Nguyễn Duy Hiệu の空間で開かれた。

腕を組み、雨のように垂れる糸とガラスのしずくを見上げる人。ショールームでの展覧会にて雨のような糸のあいだに吊られたガラスのしずく。紫と青の光、壁に投影された葉や花のかたち。展覧会 Pluviophile にて吊られた何百枚もの紙のあいだに置かれた赤銅の網のオブジェと、あたたかな照明。展覧会 Letter to 221B Baker Street にてびっしりと吊られた手紙のページを、頬杖をついて読む人。展覧会 Letter to 221B Baker Street: Scent of Shadow にてガラス窓のそばの木の棚に並ぶ香水瓶、ギフトボックス、酒瓶、花瓶、紙袋。A Batch of Tasting Notes の会にて34 Nguyễn Duy Hiệu ショールームのホール。天井から下がる布のカーテン、アーチの扉、瓶を並べたガラスケース、明かりの灯る石の階段
腕を組み、雨のように垂れる糸とガラスのしずくを見上げる人。ショールームでの展覧会にて · 雨のような糸のあいだに吊られたガラスのしずく。紫と青の光、壁に投影された葉や花のかたち。展覧会 Pluviophile にて · 吊られた何百枚もの紙のあいだに置かれた赤銅の網のオブジェと、あたたかな照明。展覧会 Letter to 221B Baker Street にて · びっしりと吊られた手紙のページを、頬杖をついて読む人。展覧会 Letter to 221B Baker Street: Scent of Shadow にて · ガラス窓のそばの木の棚に並ぶ香水瓶、ギフトボックス、酒瓶、花瓶、紙袋。A Batch of Tasting Notes の会にて · 34 Nguyễn Duy Hiệu ショールームのホール。天井から下がる布のカーテン、アーチの扉、瓶を並べたガラスケース、明かりの灯る石の階段

催しはいずれも参加人数を限り、大々的な宣伝もしなかった。そうして、香りを愛する人々にとって深く、忘れがたい体験が生まれた。R Parfums サイゴンの空間で開かれた催しの一部は、次の記事で詳しく紹介している。香りの展覧会 Pluviophile ― 雨を愛するひと/展覧会『Letters from Baker Street 221B: Scent of Shadow』/A BATCH OF TASTING NOTES

三年、そして繊細な移ろい

垂れ下がる緑のつる草を望む R Parfums ショールームのガラスの部屋。自然光が満ちている
垂れ下がる緑のつる草を望む R Parfums ショールームのガラスの部屋。自然光が満ちている

Nguyễn Duy Hiệu の空間は、視覚の流行も表面的な効果も追わない。それでもこの三年、細部の一つひとつに手が入れられ、仕上げられてきた。すぐに印象を残すためではなく、R Parfums の繊細で一貫した個性をより鮮明にするためである。外側にはガラスの部屋を新たに設け、自然光を招き入れて、香りを試す空間をより軽やかで、くつろげるかたちに広げた。緑は選び抜いて配した。空気をやわらげ、空間全体の呼吸を整え、ゆっくりと、けれど奥行きのある暮らしの気配を生むのに、ちょうど足りるだけ。緑にあふれ、明るく、風の通るこの空間は、目に映る背景にとどまらない。R Parfums が嗅覚の体験をかたちづくるやり方の一部であり、そのあり方は穏やかで深く、自然とつながっている。香りがゆっくりと、誠実に聴き取られる場所である。ここでいう安定は、立ち止まることではない。選び、仕上げることを絶えず続ける過程であり、訪れるたびに人はそこに R を感じ取りながら、新しい感じ方の層にも出会う。より軽く、より深く、より親しく。

耳を澄ませる繊細さをもつ人のための空間

三年とは、振り返るのにちょうどよい道のりだ。何を残し、何を新しくすべきかが、よりはっきりと見えてくる。Nguyễn Duy Hiệu のショールームは今もそこにある。あたたかく、香り高く、ひらかれた、深い感覚をもって足を踏み入れようとする人のための場所として。

お問い合わせ ― R PARFUMS ― ARTISTIC NICHE PERFUMERY

所在地:34 Nguyễn Duy Hiệu, Thảo Điền, TP. Thủ Đức, ホーチミン市 / 営業時間:8:00〜18:00(月曜〜日曜) / 電話:085 507 3938

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